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プラスチック製品に「再生材(再生プラスチック)」をどれだけ使っているか。これが、取引の条件として問われる時代が始まっています。
2026年4月1日に改正資源有効利用促進法が施行され、自動車・家電・容器包装の大手メーカーには、再生プラスチックの利用計画の提出と定期報告が求められるようになりました。海外でも、EUで新車への再生プラスチックの使用を義務づける規則が発効しています。
本記事では、再生材をめぐる国内外の動きと、部品を作る成形メーカーにとっての意味、そして多田プラスチック工業がお手伝いできることをご紹介します。
再生材とは
再生材とは、一度使われたプラスチック製品や、製造工程で出た端材などを回収・粉砕・溶融し、もう一度原料として使えるようにした材料です。主に次の2種類に分けられます。
- ポストコンシューマ材(PCR):家庭や事業所で使い終わった製品を回収して再生した材料
- ポストインダストリアル材(PIR):工場の製造工程で出た端材や不良品を再生した材料
石油から新しく作る樹脂(バージン材)に比べて、原料の採掘や製造にかかるCO2を減らせることから、脱炭素と資源循環の両面で注目されています。
国内:改正資源有効利用促進法で「利用計画・定期報告」がスタート
改正資源有効利用促進法では、再生材の利用を特に促す製品として、次の3分野が指定されました。対象素材は、第一弾として再生プラスチックです。
| 対象製品 | 自動車/家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)/容器包装(食品・医薬品などを除く) |
|---|---|
| 対象事業者 | 一定規模以上を製造する事業者(自動車は年1万台、家電は品目ごとに年5万台、容器包装は年1万トン) |
| スケジュール | 2026年4月 施行/2027年度 利用計画の提出開始/2028年度 定期報告の開始 |
取り組みが著しく不十分な場合には、国が勧告・公表・命令を行うこともできる仕組みです。
報告義務を負うのは完成品メーカーですが、再生材を実際に部品に使うのは、その部品を作るサプライヤーです。対象外の部品メーカーや成形メーカーにも、お取引先様から「この部品の再生材比率は?」「再生材に切り替えられないか?」というご相談が届き始めています。
海外:EUでは新車に再生プラスチック25%
EUでは、使用済み自動車(ELV)規則が2026年8月に発効しました。欧州で販売される新車には、2032年から15%以上、2036年から25%以上の再生プラスチックを使うことが義務づけられ、その一部は使用済み自動車由来であることが求められます。鉄・アルミについても、今後目標が設けられる予定です。
欧州に輸出する車両や、その部品を手がける企業にとって、再生材への対応は避けて通れないテーマになっています。
成形メーカーから見た、再生材の難しさ

再生材は「入れ替えればすぐ使える」材料ではありません。一度熱や力が加わっているため、バージン材と比べて次のような違いが出やすくなります。
- 物性のばらつき:ロットによって強度や流動性(流れやすさ)が変わりやすい
- 劣化:熱履歴によって分子が切れ、強度や耐衝撃性が下がることがある
- 色・外観:色のくすみや黒点、異物の混入が起こりやすい
- 寸法・反り:流動性の違いで、ヒケ・ソリ・バリが出やすくなる
こうした違いを、材料の選び方・配合比率・金型・成形条件でどう吸収するか。ここに、成形メーカーとしての技術と経験が生きてきます。
多田プラスチック工業がお手伝いできること
当社は射出成形・硬質ウレタン成形の専門メーカーとして、70年以上にわたり樹脂成形に取り組んできました。再生材の活用についても、次のような形でご相談をお受けしています。
1. 再生材への切り替え検討
現在お使いの部品について、再生材に切り替えられるか、どのくらいの比率まで混ぜられるかを、要求される強度や外観と照らし合わせて一緒に検討します。
2. 成形条件と金型での工夫
再生材の流動性やばらつきに合わせて、成形条件を見直します。ガスインジェクション(AGI成形法)など、ヒケ・ソリを抑える成形技術の組み合わせもご提案できます。
3. 設計段階からの「循環しやすい」ものづくり
部品点数の削減、単一素材化、解体しやすい構造、材質表示など、使い終わった後にリサイクルしやすい設計を、構想段階からご一緒に考えます。改正法で創設された「環境配慮設計」の認定制度への対応にもつながります。
4. 素材の選択肢を広げる
再生材に加えて、植物由来の100%バイオマス素材を使った「桜の皿」の成形など、石油由来プラスチックを減らす素材の選択肢もご提案しています。
再生材の活用、まずはご相談ください
「お取引先様から再生材の比率を聞かれた」「再生材に切り替えたいが品質が心配」「どこから手をつければよいかわからない」。そんな段階からでも構いません。材料・設計・成形の観点から、現実的な進め方を一緒に考えます。
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再生材の活用や環境配慮設計について、お気軽にお問い合わせください(info@tadapla.co.jp)。
